タイの伝統医学とタイの薬草:「雨季」の健康管理方法

    「雨季」は私たちがさまざまな病気にかかりやすい季節である。気象の変化により、体調が崩れやすく、感染リスクも高まる。特に免疫力の低い人々は、通常よりも病気にかかりやすくなる。

     タイ伝統医学および代替医療省は、この雨季には体調を調整するために体を温める性質のある薬草を使用することをお勧めしている。湿度の高い気候の時期であり、タイ伝統医学では、風の要素を持っている人に影響を与える季節とされている。風の要素を持っている人の体調が不安定になり、風邪や喉の痛み、粘り気のある痰などの症状が出やすくなる。この時期での健康管理は、体を温める食事を摂ることが大切である。

     タイ伝統医学によれば、温かい性質を持つ薬草がある。例えば、「シーサトゥ式」(Tramrap Ya Tri Sat)と呼ばれる薬草組み合わせがある。この薬草は体を温める効果があり、乾燥生姜、こしょう、ヒハツが含まれる。これらの薬草にはそれぞれ以下の効果がある。

  1. 乾燥生姜:甘く辛い味で、胃腸内のガスを排出し、胃の不快感を緩和し、吐き気を和らげる助けになる。
  2. こしょうの粒:辛く温かみのある味で、腹部のガスを減少させたり、体を温めたり、消化を助けたりする。
  3. ヒハツ:苦く辛い味で、炎症を緩和し、筋肉痛の症状を和らげる効果がある。

     これらの3種類の薬草は、雨季における体調調整に役立つ。それぞれを同じ量(15グラムずつ)摂取することで、五行のバランスをとり、風の要素を調整し、体を温める効果がある。これらの原材料が入手困難な場合は、生姜の水を飲むことをお勧めする。生姜の風味が過度に強くならず、生姜の効果を和らげつつ、1茶さじのハチミツを加えて飲むことで、風味がまろやかになり、簡単に摂取できる。

     また、体を温める性質を持つ食材も調理して摂ることもできる。酸味スープ、チリソースかけた魚の唐揚げ、生姜炒めの鶏肉、トムカーガイ、ガパオスープなどある。これらのメニューは体を温める効果がある。

     さらに、この「シーサトゥ式」は、消化が困難な人、低代謝の人、高脂肪の人にも助けになるとされている。一部の病院では、体重減少や血管中の脂肪の下げ、血糖値下げ、胃内ガス排出、筋肉緩め、腸内の脂肪粘液の排出などを目的とした治療にもこの薬草組み合わせが使用されている。また、タイの伝統医学薬品は現代の医薬品とは異なり、体内に蓄積せず、体外に排出されやすいため、専門家の指導なしに使用することができる。しかし、適切な知識を持たない場合は、薬草の専門家に相談することをお勧めする。

出典:Source : Office of Information, Office of the Permanent Secretary, Ministry of Public Health Ministry of Public Health
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